『秒速バッテリー診断デバイス』が東京都中小企業振興公社の支援対象製品になりました

エンネット株式会社が開発する『秒速バッテリー診断デバイス』が、公益財団法人東京都中小企業振興公社の中小企業ニューマーケット開拓支援事業(販路開拓実践支援事業)において、支援対象製品として決定しました。

秒速バッテリー診断デバイスは、リチウム二次電池(LIB)の劣化度を秒速・高精度で評価する高速パルス診断器です。

秒速バッテリー診断デバイスを使用することで、LIBの劣化特性や状態の把握が可能になります。

また、使用中LIBの劣化度の推定や寿命の簡易的な推定、LIBの出荷・受け入れ時の検査、LIBのリユースの判定にも利用できます。

秒速バッテリー診断デバイス カタログ

令和4年度『ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業』の助成対象事業に採択されました

エンネットのプロジェクト『使用蓄電池の健全度及び再利用の新判定方法の開発』が、東京都及び(公財)東京都中小企業振興公社の令和4年度『ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業』の助成対象事業に採択されました。

本プロジェクトでは、以下の開発項目の達成を目指します。

  1. 高電圧で高電流仕様の中容量以上の蓄電池LIB(EV用、家庭蓄電池システム用など)のSOHの評価を高速および高精度の手法で行う診断システムの構築
  2. 充電途中でのLi析出の程度や有無(安全性確保)を判断する高速パルス手法の開発

本プロジェクトの開発成果は、中大容量の蓄電池LIBの出荷時検査、動作時の健康診断、および、リユースの安全性に対するニーズに応える評価装置の製品に適用されます。

『イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online』に参加しました

エンネット株式会社は『イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online』に参加しました。

イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online
https://innovationjapan-jst-nedo.jst.go.jp/
会期: 2022年10月4日(火)~31日(月)

エンネットのブース:
リチウム二次電池性能の高速&高精度評価の新技術

期間中は多くの方に当社ブースをご訪問いただき誠にありがとうございました。

JASIS 2022 に参加しました

エンネット株式会社は「JASIS 2022」に参加しました。

JASIS 2022
https://www.jasis.jp/
2022年9月7日(水)~9日(金)3日間 10:00 ~17:00
※エンネットは9/7のみ参加

当日は社長の小山昇が講演を行い、たいへん多くの方に聴講をいただきました。

JASIS 2022 での講演のようす
JASIS 2022 での講演の様子
JASIS 2022 の講演会場は満員でした
JASIS 2022 の講演会場は満員でした

JASIS 2022 の資料

JASIS 2022 でお見せしたエンネットの資料です。

書籍『トコトンやさしい二次電池の本 新版』発売されました

弊社社長 小山 昇が著者のひとりを務めている書籍『トコトンやさしい二次電池の本 新版』が日刊工業新聞社より2022年1月31日発売されました。

『トコトンやさしい二次電池の本 新版』表紙
『トコトンやさしい二次電池の本 新版』表紙

内容

充電して使用する二次電池は、電気自動車や自然エネルギーの蓄電装置などに使われ、近年注目が高まっている。代表的なリチウムイオン二次電池をはじめ、様々な種類の二次電池の原理、仕組み、特性などがわかる。

目次

第1章 二次電池の基礎知識
1 電池が注目される世界の状況「持続可能な社会のために」
2 電池が生まれた歴史「バグダッド電池、ガルバーニのカエルの実験、ボルタの電池」
3 ダニエル電池とルクランシェ電池「日本の電池開発にも影響を与えた」
4 電池はどんな構造をしているのか「電池の分類と構成」
5 主な二次電池の歴史「19世紀後半からの電池の進歩」
6 二次電池の電圧と電流の関係「電圧、電位、起電力と放電曲線」
7 酸化還元反応と電池反応「電子のやりとりと、エネルギーのやりとり」
8 電池反応式「酸化還元反応を式で表す」
9 充放電反応と過電圧「充電曲線と放電曲線」
10 イオンの拡散と電池反応「レドックス化学種の濃度変化と電位の関係」

第2章 リチウム二次電池(LIB)
11 リチウムイオン(二次)電池誕生の歴史「日本が大きな役割を果たした」
12 リチウムイオン電池(LIB)の原理と取り扱い「エネルギー密度が大きいため注意が必要」
13 インターカレーション反応「層状になった構造にリチウムが入りこむ」
14 相互作用の因子も含めたインターカレーション反応「相互作用、ガス・格子モデル」
15 長寿命化への挑戦①「充放電にともなう熱発生・熱吸着」
16 長寿命化への挑戦②「充放電にともなう熱流束の測定」
17 長寿命化への挑戦③「電解液を用いたLIBで10年以上の寿命」
18 差分曲線「電池特性を非破壊で知る指標」

第3章 LIB以外の二次電池とエネルギー貯蔵デバイス
19 LIB以外の二次電池と類似エネルギー貯蔵デバイス「用途によって使い分けられる電池の種類」
20 LIBとその他の二次電池の比較と特徴「一長一短で使い分けが重要」
21 鉛蓄電池「正極に二酸化鉛、負極に鉛を用いる」
22 ニッケル・カドミウム(ニカド)電池「温度変化による容量変化が少ない」
23 ニッケル水素電池①「ニカド電池の負極を水素吸蔵合金に置き換え」
24 ニッケル水素電池②「負極に使われる水素吸蔵合金」
25 ナトリウム硫黄(NAS)電池「負極はナトリウム、正極は硫黄で炭素繊維を加える」
26 レドックスフロー(RF)電池「大型の電池として需要がある」
27 電気二重層キャパシタ①「原理と構成材料」
28 電気二重層キャパシタ②「充放電特性と特徴」
29 リチウムイオンキャパシタ「EDLCとLIBの組み合わせ」
30 ナトリウムイオン二次電池「リチウムイオンをナトリウムイオンに置き換える」
31 マグネシウム二次電池「Mg2+イオンの移動で充放電」

第4章 電池を構成する材料
32 負極材「黒鉛、ハードカーボンなど」
33 正極材「層状構造、スピネル構造、オリビン構造など」
34 電解質「正極と負極の間でイオンを媒介する」
35 支持電解質「電解液の導電率を上げる働き」
36 バインダーと導電助剤「電極の安定保持に必要とされる」
37 セパレータ「正極と負極の短絡防止に役立つ」

第5章 汎用LIBの性能
38 汎用的なLIBの特徴「出力電位、エネルギー密度、安全性、使用温度、充放電サイクル数、寿命」
39 LIBのセルの形「円筒型、角型、ラミネート型、その他の形」
40 ポリマー電池「溶液系、固体系ではない電解質の形」
41 化学修飾「電極と電解質との界面制御」第6章 性能の劣化と診断方法
42 LIBの特性が劣化する要因「使用とともに起こる劣化の数々」
43 劣化を評価するための指標「エネルギー容量、パワー密度の減少、出力電位、抵抗の変化」
44 交流インピーダンス測定「電池を電気化学的に評価する方法」
45 電池反応の疑似等価回路「電気的抵抗因子、キャパシタ因子、リアクタンス因子」
46 インピーダンス測定とパルス応答による電池診断「等価回路フィッティング解析」第7章 リユースとリサイクルに向けた取り組み
47 中古LIBのリユースの可能性「EV用電池の普及とともに再資源化がカギ」
48 中古LIBの回収と化学物質の再利用「有害な物質を処理してリサイクルする方法」
49 LIBの主なトラブル①「内部短絡が起こる理由」
50 LIBの主なトラブル②「短絡によって過熱され、熱暴走を引き起こす」
51 安全性を確保するための釘差しテスト「極限環境を再現する試験」
52 サンプル用LIBの作り方「電極作製、電池組み立て、評価・検査」

第8章 二次電池の進化への挑戦
53 電解質の難燃化「イオン液体、支持電解質の高濃度化、水和融体」
54 高エネルギー密度化のための正極材料「金属酸化物酸素の酸化還元」
55 金属リチウム負極の利用「理論容量は高いが劣化と安定性が課題」
56 リチウム硫黄電池「容量は魅力で資源も豊富だが、中間生成物が問題」
57 リチウム空気電池の可能性「高エネルギーで小型軽量だが充電と放電の電位差が大きい」
58 全固体リチウム二次電池とは「電解質に固体を用いた新型電池」
59 全固体リチウム二次電池の材料開発「イオン導電性の高い材料が求められる」
60 全固体リチウム二次電池の克服課題「材料と構造体の両方に課題がある」

第9章 二次電池の用途と取り扱い方法
61 市場の拡大①「定置型電源としての利用」
62 市場の拡大②「移動型電源としての利用」
63 宇宙での活躍「独特の環境で使われる電池」
64 体内での電池の活躍「リチウムヨウ素電池の利用」
65 二次電池に関わる法律「エネルギーの缶詰を安全に取り扱うために」

【コラム】
●一次電池は充電できるのか?
●ソニーのLIBで高価なコバルト酸リチウムが正極に選ばれたわけ
●将来の電池はどうなり、どこへ向かうのか
●電池性能を影で高める添加剤
●電極材・電解質の複合化
●性能劣化のよもやま話
●安全性を担保するための電池の構造
●変幻自在の硫黄原子
●これからの二次電池の利用と本書のまとめ

参考文献
索引

『トコトンやさしい二次電池の本 新版』より

関連リンク

プレスリリース

日刊工業新聞社オフィシャルサイト「Nikkan Book Store」

Amazon 商品ページ

『電気化学』および『工業材料』に寄稿しました

電気化学』2021 年 89 巻 2 号、および『工業材料』2021 年 7 月号に寄稿しました。

以下より最初の2ページをサンプルとしてダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

●高速パルスおよび交流インピーダンス測定による市販電池の劣化状態診断法の開発
電気化学 2021 年 89 巻 2 号 p. 107-118

●リチウムイオン二次電池の劣化因子・特性評価の基礎と応用−充放電特性、劣化評価、インピーダンス測定、高速パルス測定−
工業材料 2021 年 7 月号 Vol.69 No.7


イノベーション・ジャパン2020~ビジネスマッチング 特設Webサイトに参加しています

新型コロナウィルス感染症の影響で開催が見送られた「イノベーション・ジャパン2020~大学見本市&ビジネスマッチング~」の特設Webサイトに弊社も参加しております。

イノベーション・ジャパン2020~ビジネスマッチング 特設Webサイト:
https://www.nedo.go.jp/events/report/ij2020businessmatching.html

掲載内容:研究成果・技術の特徴、マッチング希望、問い合わせ先等
掲載期間:2020年9月28日(月)~2020年11月30日(月)(予定)

弊社タイトル:リチウム二次電池(LIB)特性の高速診断器の製品開発

ぜひ、ご覧ください。

2019年度 次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業の助成対象に採択されました

弊社のプロジェクト『リチウム二次電池の高速診断に関する製品の開発』が、公益財団法人東京都中小企業振興公社の「2019年度 次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業」の助成対象に採択されました。

本プロジェクトでは、応答速度μsレベルの高速パルスアナライザーを作製して印加パルスの過渡応答(クロノポテンショグラム)計測を高速で行い、その応答データを電池の健康状態との相関性を機械学習したアルゴリズムに使用して電池状態を高精度・高速に診断できる手法を開発します。

さらに、充放電中での状態診断法を確立し、充放電装置との連結を図り、その計測システムの商品化を行います。

商品化するパルスアナライザーは、各種電池容量レベル対応のパルスアナライザーとして、100mAh級から50Ah級汎用電池に対応する機種を製作します。

小山 昇 監修書籍『リチウムイオン二次電池の性能評価』が発売されました

弊社社長 小山 昇が監修・編著した書籍『リチウムイオン二次電池の性能評価 長く安全に使うための基礎知識』が、日刊工業新聞社より2019年7月30日発売されました。

(内容紹介)

リチウムイオン二次電池は、今や自動車用や蓄電用など大容量のものが求められている。その分、性能や劣化度合いを正しく把握し、効率よく長く安全に電池を使うことが必要になる。そこで本書は、性能や劣化を決めるメカニズム、評価手法を実務向けに解説する。

『リチウムイオン二次電池の性能評価 長く安全に使うための基礎知識』より

日刊工業新聞社のページ(購入も可能です)

リチウムイオン二次電池の性能評価